点線日記

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蓮池透著「拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々」を読んだ

国会で民主党・緒方議員が安倍総理に質問したことで話題になった本を読んだ。
題字とか写真とかすごい。本だけ見てると(拉致被害者や家族の方に申し訳ないが、)本の見た目が激しすぎてすごく面白い。首相批判として突き抜けている。

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国会での質疑のこととか、蓮池さんの心境などがこちらにまとめられている。

www.huffingtonpost.jp

 

 

この本ではタイトル通り、安倍晋三や政治家その他の人々がいかに拉致問題を利用していったかということが書かれている。蓮池さんは「冷血な面々」に自分も入ると述べている。いろいろな観点で冷静に分析されていて、私は下記のようなところが参考になると思った。

 

政治家・国会議員の資質の捉え方

政治家というのが、大体冷酷であったり、場当たり的に自分の評価を上げるためだけに行動してたりとかという見方をされている。物事を進めるにあたって最低限の知識を準備できてなかったり、段取りを踏まなかったりといったこともあったようだ。
私も最近政治家という人間を間近で見たり、映像やSNSで様子を伺っていて、まあ繊細とかデリケートでない人が政治家になっているなと実感している。24時間365日、家族と過ごす時間を削って走り回る。普段の人間関係を見る時の、人間的に信用できるかどうかという判断で見るものではない。また動き回っているので、でたらめに法則性無く発言や行動はしていなくて、それなりに党員とか地域性とかの行動の傾向がある。人間性というよりは傾向を見極めていこうと思っている。
次の項目でも書くけど、いかに国民、市民のために動かせるかということだと思う。

 

政治家の動かし方

小泉総理をうまく動かせなかったという蓮池さんの反省があった。少し動いてくれたところでしっかり感謝して、次もその次も、とどんどん動かせていくと良い状態で解決に向けて事態が進み、総理の評価も上がる。それこそが被害者家族にとっても嬉しいことになるのだけど、人それぞれ言い分があるのでなかなか難しい。

市民運動を一般人が始めたときに起こる様々な事象

お金の問題とか、被害者団体の活動資金であったり、帰国した被害者の生活費であったりの事象が書かれている。

いちメンバーなのに国政選挙へ立候補してしまった人がいたりとかもあった。

 

最近知ったのだけど、選挙では供託金というのがある。立候補時に衆院選なら300万円とかを法務局に預けて、一定の得票率に達していなければ没収される。これがあって、資産家だったり政党の後ろ盾とかがないと気軽に立候補できない。

また法定得票率というのもあって、家族会から出馬した人はここに達しなかったらしい。一定の得票率に達していなければ、ただ当選順以内に入っていても当選できない。

供託金 - Wikipedia

法定得票 - Wikipedia

 

帰国が実現したことで起こった、拉致問題に対する世論の変化

帰国が実現するより何年も前に、国会で拉致問題を認める発言があった。 政治家の中で認識があったのだけど、小泉氏が首相になって大きく動いたことで帰国が実現し、マスコミが報道して世論も大きく動いた。

左派の真相究明する主張を世論へどう通すのか、他の問題へも応用できないかと思う。政治の危険が叫ばれているときに、保守的な人がそれをなかなか聞き入れない状況が続いている。そんな中、独裁的な政治家が台頭している。保守側が危機的状況を、手柄横取りでもいいから引き受けて主張するようにならないと、世論が動かない。

 

またこの本では、まず何よりも、弟の薫さんがいなくなったときの家族の動揺や不安、まさか北朝鮮という国家による拉致などとは全く思いもよらなかったところからだんだん確信に変わっていくところで、日本人にとって拉致問題がどういうものなのかということを再体験できる。本当に「一時帰国」で被害者の方たちを北朝鮮に返さなくて良かった、混乱の中よく判断できたと思う。
あとはよく言われていることだが、NHKの報道姿勢が上から目線でひどいということも具体的に書かれていた。

 

 

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