点線日記

猫グッズなどについて書いています。

堺市議会の傍聴に行った

先日大阪市議会の傍聴に行きましたが、隣の堺市議会にも行ってみました。

私は大阪市に住んでいますが、堺市も近いので(さらに都会より郊外のほうが落ち着くというのもあり)この数年では頻繁に行っていて、知らない土地という感じではありません。

冨田宏治先生が話していた「なにわの市民革命」と言うのを聞いて、これは行かなくてはと思いました。2015年5月に大阪市民が草の根運動で、大阪都構想住民投票を否決に持ち込んだなどの流れですが、そもそもは都構想反対の竹山堺市長が就任したことで都構想・維新の勢いの歯止めに一役買ってくれていたようです。そういえば聞いたことあったような。竹山市長の就任が追い風となって、沖縄県でも翁長知事が当選し、現在の辺野古基地移設反対の流れがあるようです。

 

さて堺市議会のある堺市役所ですが、南海堺東駅からすぐのところにあり、市章が見えるのですぐに分かります。建物は本館と高層館があり、市議会は本館12階にあります。

私は間違えて高層館に行ってしまいましたが、4階で渡り廊下を渡ると、窓の外に屋上緑化とかイノシシのオブジェとかあってかわいかったです。エレベーターには「職員は来庁者の方にエレベーターを譲りましょう」と書いてありました。

 

本会議場の様子

12階の市議会前まで行くと、職員が傍聴の案内をしてくれます。大阪市よりも堺市のほうがずっといいと思うことが多かったですが、傍聴案内してくれる職員が親切で丁寧な感じはどちらも同じくらいでした。

紙に名前と住所を書いて、傍聴券を受け取ります。(大阪市は住所の記入欄が10文字分ぐらいしか無くて、書かせる気があるのか?と思ったが、堺市は2行書ける)

大阪市の本会議場は伝統、重厚と言う感じでしたが、堺市は新しくて風通しが良いと言う感じです。吹き抜けの2階に傍聴席、1階奥側に議長と市職員、手前に議員が座っていて見下ろすような形で、距離が近いです。照明も明るい。ひとつ残念なのは傍聴席が会議場の真上過ぎて、議員の全体が見えない。どちらかというと市職員より議員のほうが見たいので、奥側に議員が座ってくれたほうがいいかもしれません。

その日は本会議閉会、議案の採決を行う日でしたが、来ている人は定員80名に10名ぐらいでした。

議場両壁にシルクスクリーンがあって、ネット中継してるのと同じ映像が映しだされます。これは大阪市になかった。

服装

どんだけ沖縄なんだと思いますが、市長を始め市職員はみんなアロハシャツ姿でした。9月29日、もう半袖は寒かったですが。

座席表

どこにだれが座っているという座席表が今回も配られましたが、「竹山市長」「田中財政局長」など、名前と肩書が書かれています。座席表は大阪市でももらえたんですけど、そのときは「市長」「財政」「環境」「水道」と部署名の略称二文字でしか書かれていなくって、わかりにくかった。

会議の様子

採決を行う日だからなのかわかりませんが、職員らしき人とかが会議中に議員に話しかけたり、市長に話しかけたり、議場内をちょこちょこ動き回っていました。

討論するときは、演壇横にあるランプの色が、残り時間によって緑、黄色と移り変わっていました。また演説する人に、毎回職員が水を持って行ってあげていました。

国会とかでも、コップに入れた水を持って行ったり、または水差しとコップが置いてあって自分で入れる方式だったり様々ですが、議会で話す人に水を用意するのは毎回同じ。たぶん歴史的にも決まっているルール(?)なんでしょうね。

大阪市議会ではなぜか演壇に上る前に、壁際に置いてある国旗に一礼していましたが、堺ではしません。たぶん全国的にもほとんどないんじゃないでしょうか。(どういう経緯かわかりませんが、橋下氏も特段国旗にこだわりがあるわけではなくて、単なる示威行為でしょうね)

あと、大阪市議会では発言の際や指名の際に、議員を番号で呼んでいましたが、堺では番号と名前を呼びます。当たり前ですね。(開会の日だけ省略していたという可能性もなくはないですが)

 

目立った議論

採決の日ですので、議長が今会期中に提案された議題について読み上げていき、そのまま採決するものはまとめて採決、討論が必要な物は討論していきます。

途中で「緊急質問!」という声が上がり、長谷川俊英という無所属の議員が質問を行いました。維新の会のある議員の、政策運営費の使い方についての申し立てでした。

長谷川氏が自分のブログにもまとめられています。

はせがわしゅんえいアクション日記

 

また、議長が議題を読み上げ終えたときに、竹山市長が再議書を提出しました。いま可決された「堺市職員の政治的行為の制限に関する条例」についてです。その再議というのが、下記の地方公務員法176条の規定によるものだそうです。

第百七十六条  普通地方公共団体の議会の議決について異議があるときは、当該普通地方公共団体の長は、この法律に特別の定めがあるものを除くほか、その議決の日(条例 の制定若しくは改廃又は予算に関する議決については、その送付を受けた日)から十日以内に理由を示してこれを再議に付することができる。
○3  前項の規定による議決のうち条例の制定若しくは改廃又は予算に関するものについては、出席議員の三分の二以上の者の同意がなければならない。

地方自治法

 

その条例というのが大阪市大阪府で既に施行されているもので、職員の政治的行為を国家公務員並みに制限するという内容。休日のビラ配りとか、労働争議とかが制限されます。

竹山市長の再議理由は、次のようなものです。

地方公務員法の長い歴史の中で、職員の政治的行為を通常より厳しく制限する自治体は、大阪市大阪府を除いて全国的にもごくわずかである。それは追加してまで規制すべき立法事実が存在しないからである。
・提案会派からは明確な立法事実が示されていない。
・平成25年にも同様の条例案が出されたが、2年間に渡る議会での議論を踏まえること無く、本年も全く同様の条例案が出された。

このあと、各会派の討論が行われ、上記3項により3分の2の賛成が得られず、条例は否決になりました。

再議というのは市長の権限を使った最後の手段ですけど、使って当然です。こんな条例通すわけないじゃんという感じですね。

 

しかしこの翌日に、政治的行為の関連ではないですが、大阪市では職員基本条例により2名の職員が能力不足を理由に解雇されました。

www.asahi.com

見せしめというか、権限のあるうちに行使しておこうと言うことでしょうか。

 

帰り、堺市役所1階ロビーではなんと「おもしろペット写真展」みたいなやつが開催されていて、100枚ぐらいの犬、猫、ウサギ、アヒルなどのペット写真がパネルに飾られていました。

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