点線日記

猫グッズなどについて書いています。

なかおか珈琲とヘッセとポール・ギャリコとくるり

好きなアーティストのアルバムが出るとiPodに入れて何度も何度もリピートして聞く、という習慣が何年か前にあった。

大阪にある「なかおか珈琲」のチェーン店が職場の近くにあって、昼休みにそこでご飯を食べた後、iPodで音楽を聞きながら小説を読んでいた。

とりとめのない話。

 

ちなみに今ではiPodシャッフルが壊れて、そのあと買ってないので、移動しながら音楽を聞く習慣がない。

 

そのチェーン店も今はなくなってしまった。

珈琲が美味しかったので、後日、難波のなかおか珈琲本店を探して行った。アンティークな感じの、昭和の雰囲気の店の割に、難波にあるせいか、客は若者が多い。

隣には移転した松竹劇場の跡地があって、今は工事中かも知れないが、難波の中心部にあるのにすぐに新しい建物ができず、不況の雰囲気がある。

 

チェーン店の話だけど、当時は外食なんてお金がもったいないと思い、それまではテイクアウトでそのままイートイン出来る弁当屋に行っていた。結局外食みたいなものだけど、かなり安かった。そこも大阪だけ3店舗ぐらいのチェーン店。

職場で体制変更とメンバー追加が多くなって、つまりは人が増えてきたので、一人で弁当屋に行っても同僚と顔を合わせてしまうことが多くなった。そこで気が詰まるので外食に切り替えた。

 

なかおか珈琲チェーン店は珈琲店なので食事のバリエーションは少ない。カレーと、パニーニと、サンドイッチとかそんなものだったと思う。

そこでくるりの「言葉にならない、笑顔を見せてくれよ」というアルバムを聞きながら、贅沢な昼休憩をしていた。特に「犬とベイビー」という曲を何度も聞いていて、犬とベイビーを聞くと今でもその時のことを思い出す。

あと「石、転がっといたらええやん」ていう曲とか。

さらに気分転換をしようと思って、ヘッセ「車輪の下」とかを読んでいた。特にヘッセとかに興味があったわけでもないが、その時選んだ条件としては、最後まで簡単に読み終われる短編で、手軽に持ち運べる文庫本で、歴史に残っている文豪の小説であれば、無名の小説家よりも後で役に立つ可能性が増える。

今のところ特に役に立ってはいない。少なくとも「私はヘッセを読んだことがある」とは思える。

本を選ぶ条件をそこまで筋立てて考えている時点で、その本を特に読みたいと思っていないことが分かる。

簡単に読み終えられるという意味ではその時「ゴリオ爺さん」が読みかけになっていたけど、長くて再開する度に筋を忘れて読み続けられなかった。

 

私はなかなか幅広く読書ができない。

私が以前よく読んだのは、筒井康隆井上ひさし村上春樹村上龍山崎ナオコーラ島本理生とかで、最近読むのは奥田英朗三浦しをんとか。全く読まない人からすると読んでいるのだろうけど、本なら何でも読むのかというと、全然読まない。時間がなくて読めないとかはなくて、なかなかほとんどの作家に興味が持てない。村上春樹に似ている伊坂幸太郎とかも読めない。あと、「こういう本読んでるんです、こういう人間なんです」みたいな列挙情報の交換とかも興味が持てない。

 

ヘッセ「メルヒェン」とポール・ギャリコ「スノーグース」は、そんなに心温まる話でもない。というか心温まるポイントはあるのだけど冬の雰囲気の話なので、なかなか寒い気持ちになったが、それなりに読み甲斐はあった。

 

メルヒェン概要(Wikipediaより)

トルストイの『人はなんで生きるか』のように古くから伝わる民話を煮詰めたものではなく、全てヘッセの創作童話である。この作品群の半分は第一次世界大戦1914年)以前に書かれたものである。戦争中、ヘッセは平和主義を唱えたために当時軍国だったドイツから排撃され、当時のドイツの人々から白い目で見られていた。ヘッセは戦争に反対し、戦争のために拘留されたドイツ人や捕虜のため、慰問文庫の出版に精を出した結果、疲労が重なった。以下の作品(「アウグスツス」など)も慰問文庫として、拘留されたドイツ人や捕虜のために出版された。

スノーグース概要(Amazonより)

大沼のそばの燈台小屋に住む画家のラヤダーは、野生の鳥たちだけを友だちにひとりっきりで暮らしていた。ある日傷ついた白いグースを抱いた少女が燈台を訪 れて…。孤独な男と少女のひそやかな心の交流を描いた表題作ほか、動物への暖かな眼差しで描かれた「小さな奇蹟」「ルドミーラ」の二篇を収録。『ジェニィ』『雪のひとひら』のギャリコが贈る、永遠に愛されるファンタジーの名作。  

 と言う感じで、笑うところはない、真面目な寓話の小説二本であった。

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